自分好みの良いネットワークを作るには?
●クロスオバーの周波数の設定
クロスオーバー周波数は、使用するスピーカーのクセ、欠点などを補い、特性の良い所だけを組合わせ
る様に選びます。ウーハーの中音域、スコーカーの高域限界のあたりは、分割振動領域になるため、
音質も指向性も悪くなる部分ですから、クロスオーバー周波数はそれ以下のところに設定して下さい。
ツィーターやスコーカーの低域限界の辺りは、歪が増えて音質が悪くなって下りますので、ネットワーク
回路でカットしなければなりません。また、ツィーターやスコーカーを過大入力で壊さない様、耐入力を
考慮してローカット周波数をしっかりして下さい。組み合わせるスピーカーのインピーダンスや周波数
特性を良く調べ2つの条件が程良くマッチングする周波数を選定する様、にして下さい。
●スピーカーノインピーダンス変化を考慮する!!
一部の特殊な物を除いて、スピーカーは大なり小なりインピーダンス特性を持っています。その値は
ユニットのfoやホーンの反射などによる共振、ボイスコイル・インピーダンスによる高い周波数帯域に
おいて、大きく上昇を示します。ネットワーク回路の特性が極力こないように考える事も必要です。
その手段とは??
@インピーダンス特性の平坦な部分にクロスオーバー周波数を設定する。
Aインピーダンス変化の出来るだけ少ないユニットを使用する。
Bインピーダンス補正回路を使用する。
Sub17ページ
◎エンクロージャーを組み立てる為には、
寸法通りに切り出した板を組み立てれば出来る訳ですが、板の接合には、様々な方法が有ります。
最も一般的な接合方法が"イモつぎ"と呼ばれる方法です。"ほぞ・みぞ"等の加工をして接合する
方法も有りますが、この"イモつぎ"もエンクロージャーを組み立てる際の、最も有効な接合方法の
一つです・
※詳しくは!!
CRAFT HAND BOOK
SPEAKER CRAFT MANUAL VOL..1
フォステクス株式会社発行
\600〒\200
◎組み立てには、木工用のボンドを使用します。
本棚や椅子等の木工では、釘や木ネジが主役ですが、
エンクロージャーの組み立では、木工用ボンドが主役になり
ます。木工ボンドは接合面の気密性を維持する為にも有効で、
接合面には多めに木工ボンドをつけて、はみ出た部分を乾く前に
ふき取ると綺麗に仕上がります。木工ボンドが乾くまでの補強として
釘や木ネジ、ハタ金等を利用して組み立てると、接合面がより強固に
なります。裏板等を、取り外しが出来る様にする時は、パッキン(すきま
テープ)で、気密性を維持して下さい。